深夜の恐怖
24時。
俺はコンビニに行こうと家をでた。
ドアを開けて、玄関から出て、暗い小さな庭(車庫だが)を歩き出そうとした瞬間、ヤツがいた。
正面の道路から照らされるハイビームに照らされ、ヤツの影は少し大きく見えた。
俺を警戒するように、ゆっくりと体を持ち上げ、威嚇のポーズを取る……猫。
その瞬間、猫のシルエットが崩れた。
散。
まさに、その表現があてはまる。
今まで猫だったシルエットは、もっと小さな5個くらいの影へと変わり、四方へと散る。
何!?
冷静さを取り戻すまで2秒。
視線の中央の猫のシルエットは、以前と同じくこちらを見据えている。
いや、今度はくっきりと足の隙間が見える。
つまり、今まで猫の足を隠していたものは……
いまや自分ははっきりと理解した。
車の下に、隣家の塀の上に、植木の暗がりに潜む小さな影の正体。それは……
子猫の群れ……!!
というわけで餌付けに挑戦してみました。
チビネコはまだ人間に対する警戒よりも好奇心の方がつよいっぽ。
親猫が咥えて逃げていく姿はいとおかし。