らららOFFとセイクリッドドラグーン

土曜日はらららOFFにて、エグゼク卓のRLを行なってまいりました。
PLとしてはそれなりに遊ばせてもらっていたものの、RL経験はテストプレイを入れても本番が3回目。
(他にRL経験があるのはツクダ版だけ)

おそらくは26卓のRLのなかで最もRL経験が足りないんではないかと思いつつ、N◎VAでしかできそうに無いけどN◎VAっぽいかというと微妙に判断のつかないシナリオを回してきました。
親切かつ古ゲーマー脳をフル回転させたプレイヤーの皆さんとキャストたちのおかげで、シナリオは5分弱時間オーバーしてしまいましたが無事終了。
とても楽しませていただきました。

で、打ち上げも終わり、その後少人数で呑みに行って延々とバトルテック世界の歴史について語り合っていたのは謎です。

で、翌日。
本来はガジュマルさんたちとBoAの予定だったんですが、サークルの方で人数の調整がうまく行かなくて、急遽自分が分離してそちらの卓に入ることに。
人が揃うまで「バトルライン」というカードゲームで遊び、いろいろあってたんたんさんが偶然持ってきていた「セイクリッドドラグーン」を遊んでみることに。



PLは2名なので、回復特化のサンプルキャラをサポートNPCとして一人加えての3人パーティ。

ちなみに、GMは自分がやりましたが、自分は今月歯の治療費のために財布が軽く、セイクリッドもガンメタも手を出せていない有様。
なので初見でのGMです。
たんたんさんも軽く読んだけど詳しく読んでいない状態。
とりあえず基本的な判定や、もっとも大事と思われる「竜脈」(というダイスを操作するルールがあります)のルールは大まかにたんたんさんが理解してくれていたので、ルールブックと首っ引きでいきなりシナリオに挑む一行。

というわけで、色々感想など。
初見でやっている以上何らかのルールの見落としはあると思いますが、その辺はご愛嬌ということで。

尚、サンプルシナリオの一つ目を遊んだのですが、4人を想定していたので以下の修正を加えました。

・複数登場する雑魚は1体減らす。
・BOSSのHPは25%減らす。

使用したキャラクターは、人間の神器使い(セイクリッド。パワー系の武具使い)、名前はレオと、三つ目種族の討滅者(スレイヤー。技術系の戦士)、名前はポン。
サポートNPCとして銀糸の民っぽい種族の救世者(メサイアだったっけ。回復要員)、名前はデス子をくっつけて、竜脈使い(ドラグーン)の一行の誕生で……

……そして、セッション中に気がついたことが
「あ、竜脈使いって『ドラグーン』じゃなくて『ドラゴンヴェイン』らしい」
「な、なんだってぇー!?(AA略)」
ルールブックを読まずにゲームをしているとそんなこともあります。
本気でドラグーンと読ませるのだと勘違いしてました。
関係者の皆様にはここに深くお詫び申し上げます。
でもセイクリッドドラグーンのドラグーンってどこから(銃声)

で、キャラクター間の関係をダイスで振ってみたら、大まかにこんなかんじに。

レオ⇔ポン:腐れ縁
レオ⇒デス子:友情
ポン⇒デス子:信頼
デス子⇒レオ:師弟
デス子⇒ポン:尊敬

レオとポンはともに同じ目を振って、お互いにいがみ合いながら仲良く喧嘩するタイプの腐れ縁。
デス子はダイスの結果と、GMの面倒くさがりスキル発動のため「三下っぽい言動をする可哀想な子」テンプレートがぱっちり貼られる事に。
レオには「お師匠スゴイっスよ!」
ポンには「さすが先輩っス!」
しか言わない、なんと言うか、非常にかわいそうな頭脳の。
しかし、いがみ合いロールプレイをしようかといっていた二人がその対応で仲良くならざるを得ないくらいの良いかすがい、あるいはパーティの潤滑油となってくれました。
あと、ヒーラーいないと死ぬし。


でもって、ここからシナリオに。
ちょっと間を空けます。


























◆シナリオを読む前の一幕
シナリオのページのはじめの方に、一般的なシナリオとして「町をドラゴンがたびたび襲うので退治する」と書いてあるのを見て悶絶。

GM「なぁなぁ、ドラゴンってよく町を襲うらしいぞ」
レオ「え、ちょっと待ってください。そんなに頻繁に来るんですか?」
GM「シナリオの例の一番初めに書いてあるんだから、多分一般的なことなんじゃないかなぁ」
ポン「この世界には、ドラゴンがいっぱいいるらしいよ」
GM「むぅ、ドラゴンって強いのか弱いのかわからんなあ」


◆オープニングからアバンタイトルまで。
とある国の大都市にいたら、地方都市の領主の部下がやってきて依頼をされる。
この時点で誰も「自分たち竜脈使いって世界的にはなんかすごいレアリティ高い人なのかな?」というくらい自分を把握していない。

GM「多分ゲヘナの享受者とか、それくらいはすごいと思うからとりあえずそれで」
後で読んだらもっと超人っぽかったのでびっくり。

話を聞くと、なんでも地方都市の町のそばに魔境(ダンジョンというよりは、魔物が発生するようになる異世界)が発生し、魔物(クリッター)が町をしばしば襲うのだという。
竜脈使いは魔境に潜って、ドラゴンを倒し、「竜鱗」という魔境を発生させている原因となるものを取り除くのが仕事らしい。
GM「ということで、君達はそういう仕事をするらしい。竜脈使いだから」
レオ「そうか、竜脈使いだから仕方ない」
ポン「そうだな、よくわかっていないけどよくわかった」
GM(デス子)「先輩とお師匠はさすがっス!」

数時間後、竜鱗というのが「鱗状の物体ではない」ということを知りモ悶絶。
初見でやるとこういうサプライズが多いですね。
実はけっこうこういうことも楽しいんですけど。

GM「(読みつつ説明)というわけで苦労しております。私の一人息子も戦って死にましてと彼は涙をなが……おぉいっ、意外と重いことさらっと言ったな俺」
そんなこんなで依頼を受けて、大都市から地方都市へ移動。
移動中の世界の描写をしていると
GM「この大都市の近くの山には巨大な竜の頭が落下していて、それが見えるね……ええええっ!?」
ちょっと調べたら、ホントのそのまんまでした。
かつて戦った聖なる竜と闇の竜(ここで書いている名称は適当です。本当は違う名前)はおたがいに体をぶっ散らばしていて、光側の竜のドタマが山に落下しているんだとか。
地図にしっかり頭書いてあるよ!
見えるのか!
でかいのか!

GM「まぁ、見えるんだからしょうがない。そういう世界らしい」
レオ「インパクトは強いですねー」
ポン「でも、光の竜の鱗もやっぱり魔境になるのかなぁ」
GM「やはり畜生、か……って、この頭が魔境生んだらこの国終わりじゃね?」
その辺の謎は解けないままでしたが、多分ルールブックを読めば説明が載っているのではないかと。

GM「さて、世界を旅していると地平線の向こうに虹色だか朱色の泡のようなものが大地を覆っているところが。これが魔境……ってええええ!?」
見えるのか魔境。しかも泡なのか。
ポン「泡らしいよ。しかも中に入ると天井に大きな目があるらしい」
GM「あぁ、あれか。『このロリコンどもめ!』とか言うのか」
ポン「たしか本当に近いことは言うハズ」
レオ「なんですとっ!?」

後で調べたら魔境の中に入るには制限時間があって、それを過ぎると天井の目が開いて「このロリコ……」いや、プレイヤーにペナルティが発生するようで。
意外とダンジョン探索がしっかりしているゲームっぽいです。

そんなこんなで城塞都市に到着……あれ、都市がクリッターに襲われてますよ?
というわけでチュートリアル戦闘開始!

セイクリッドドラグーンの戦闘は基本的には必ずスクエアシートを利用します。
近接距離は、自分のキャラクターのいるスクエアの前後左右の辺が隣接しているスクエア。
それが前後左右隣接するユニットが増えるごとに近接距離(エンゲージ制に近い印象)と扱われます。
斜めに接点があるだけだとダメ。
この辺はわかりやすくていいですね。すぐに理解できました。

でもって、雑魚との戦闘なのですが固定値が決まっていてGMがダイス振らずに処理できるのは非常に楽。
SWからデモンパ、セイクリッドとこの辺の思想は個人的に好印象です。処理が楽だし。サイズによって、エンゲージから数の多いほうが抜け出してしまうルールがあったのですが、今回は面倒だったのでこのルールは割愛。
ダメージの出し方に戸惑ったものの、さっくりと勝利。
ただし、ここで気になったのが「モンスターのダメージにはダメージランクが存在するのか」ということ。
モンスターデータだけ見ると、ダメージは「xD6+固定値」とかかれており、ダメージランク等については記載がない。
戦闘のルールのどこかにはダメージランクがどうという記載があったような。
ちょっとパラ見しても発見できなかったので、今回はモンスター側は記載がない限りダメージランクは使わないことに。
(これは正式にはどうなっているのか未だに不明です。ルールブック持っている人はちゃんと読んでくださいね)

で、無事戦闘を終えた一行は町の兵士達に超持ち上げられつつ城に。
城には若き未亡人の領主がいて色々と依頼の情報を。
やっぱり依頼料はあるんだねー、相場わかんねー、とかいいつつとりあえずじゃーダンジョンはいるべぇ、と。
シナリオのサジェスチョンに従い、ダンジョンには世界法則というとラップがあるようだからそれようにこれとかこれとか買って置くといいよというチュートリアルをはさみつついよいよダンジョンへ。
そこで見えた単語が

「◆シナリオ本編」

今までのアバンタイトルか!


◆で。
シナリオ本編のネタバレは一応なしで。
墜落世界とかサヴェッジとかの香りが少しだけしました。

戦闘や判定は、具体的には竜脈を使う判定はかなり楽しいので、これはかなり遊べそうです。
ダイス目が悪いたんたんさんが竜脈のおかげで普通に活躍できてましたからね!

ちなみに、判定は2D6で、竜脈という名前のダイスプールには4D6のダイスをプールできます。
そのダイスプールを判定で振ったダイスと入れ替えたり、特殊技能の発動コストとして支払ったりと色々な使い方が出来るのは純粋に面白いシステムです。

世界設定などは読み込む時間がなかったので詳細がわかっていないのですが、わりとシンプルなんじゃろか。
ちょっとその辺は本来もっとも初めに読み込む部分なのですが、セッション4時間。それ以外の時間は時間がなくてなぁ。
給料入ったらガンメタともども買うと思うんだけど。


で、ここからはちょっとした不満点なども。
3人とも共通の感想は
「面白い! でもいらないところでストレスがたまる!」
ということ。
シナリオにおける一般行為判定などの表記が微妙にわかりづらく、微妙にぶれがある感じ。
とはいえ、後で探したら行為判定一般はまとめてあるページがあったので、先にそこを見つけていれば半分くらいは解消できたのかとも。
また、戦闘に関しては近接戦闘の領域の図解があったのが非常に嬉しくわかりやすいです。
戦闘ルールは初見で遊んでも、あまり悩まなくて済みましたね。

ルールを読み飛ばしてシナリオ部分を読んだだけの感想なので、到底正確なこととはいえませんが、全体的に判定の記述が感覚的にわかりにくい印象を受けました。

あとは、イラストや図の付属がつくづくもったいない。
世界を覆いつくす魔境の泡とか、魔境の天蓋から人々を睥睨する目とか、ドラゴンたちとか(後で設定読んで驚きました、これはここには書かないのでぜひルールブックを読んでみるといいですよ)、イラストがないのがもったいなさ過ぎる。
というか、魔境とか風景のイラストが一枚あるだけでずいぶんとわかりやすくなるのに!
なんというか、好みであるだけに細かな不満点が気にかかるゲームです。
その辺の細かいストレスさえ解消できれば、かなり遊びこめるゲームになるのではないかと思いますよー。