蓮街雑感

RPGamer購入。
おめあては周囲で評判の高い「ロータスシティ」。

まだ一回読んだだけで実際には遊んでいないので、評価など出せるわけもないんですが、現在での簡単な感想。
「あ、シナリオ作れないんだ」

ちなみに、これがどういうことかといいますと。
このゲーム、GMの負担を極力減らすというコンセプトで作られていまして。
キャラクター作成も「キャラクターカード」+「アクセサリor属性カード」で終了。
PCの行動も、100個あるコマンドのうち、現在のシーンにあっているもの(どうやらいシーンに10種類くらいになるのではないかという話)を選ぶだけ。
シナリオも「スタートカード」を選んで、そこに書かれていることにしたがって状況を説明し、判定を行っていくことでゲームは進みます。


このゲームは戦闘以外も全て同じ尺度で進むので、戦闘であろうと食事であろうと、「使用するコマンドを選ぶ」→「判定を行い、達成値を求める」→「各人の達成値の合計が、規定された手順の回数内で難易度を越えたらそのシーンはクリア。達成できなければ失敗」という風に進めていきます。
つまり「食事の判定に失敗してゲームオーバー」ということもある……みたい。
こはちょっと読み直さないとなぁ。自分の理解がまだ危うい。
……と、ずれたずれた。シナリオ云々の話に戻そう。


たとえば「敵に襲われる、敵の正体は●●」というシーンがあったとします。
ここで「敵の正体」は2D6を振って、大まかな内容を決定したりするのですが、PLが細かな設定などを決めてよいようです。
元々細かな設定などがないゲームですので、アドリブというか、即興で設定を組み上げていく事が求められます。
(細かい設定をつけなくてもゲームの進行事態に影響はないのですが)

だからまぁ、「ルールに杓子定規に従えば」という前提ですが、GMがあらかじめシナリオを作る必要はないわけです。
一つのシーン(これもカードと成っています)をクリアしたら、指示されている次のシーン候補が指定されているので、その中からGMが次のシーンを選び、そこに書かれている事件がおきる。
で、また判定を行い、と繰り返されます。
ので、GMの負担というのは「描かれている事件の描写をする(文章読み上げだけで、描写を付け加えなくても遊べる)」「次のカードを候補の中から選ぶ」意外はないといってもいいでしょう。
そういう意味では、GMレスで遊べなくもないのではないかしら。
(コマンドの使用の可否を判定するジャッジとしてのGMを、PLの全員で行う場合、という前提が付きますが)

自分はGMをするときの準備やシナリオ作成も楽しいので、そこだけちょっと寂しい気もします。
が、それは「そもそも作成コンセプトとまったく違う」話なので、そこで文句を言うのは筋違いだよなぁ。

実際に雑誌の記事やネット上でのリプレイなどを見たところ、あらかじめGMがカードを選択して大まかなシナリオの筋を作っていることもあるようですし、使い方しだいでいろいろ遊べるよ、というごく普通の結論に達して終わったり。


あと、このゲームは戦闘に特化していない分、プレイヤーの行動の選択に大きなウエイトがかかっているように見えます。
脳みその普段あまり使わない部分を使うので、後輩達にも遊ばせて見たいなぁ。